自立するには自分で考える力と調べる力が必要
普段仕事をしていて、部下や新人教育に関わりのあるかたはよく耳にしませんか?
これどうしたらいいのですか?初めてやるからやり方が分かりません。
考える力があるあなたになら、もうお分かりだと思いますが
質問者が相手に物事を丸投げで、考える力はおろか考えようともしていませんね。
偉そうに言っていますが、私も新人時代はこんな感じでした。
何事も初めて取組むことは手探りでわからないことばかりです。
当然ですよね。経験がないのですから。
でも考えてみて下さい。
分からないことがあっても、調べてみればいいだけですよね。
今や情報の多くはインターネットで簡単に検索出来ますし
インターネットで検索出来なくても、書店にいけば専門書も数多くあります。
中には間違った情報もありますが調べることにより
断片的でも知識の面では無から1になります。
誰もが初めて取組む事のスタートラインは同じですから、どう取組むかが重要です。
取組み方を少し工夫すれば、おのずと質問の仕方も変わってきます。
例えばこういう言いまわしになります。
〇〇さんから依頼のありました先日の案件ですが、自分で調べてみた結果
この案件についての全体像は、こういった内容で考えています。
案件のプロセスですが、こう進めて行くと結果こうなると考えています。
ご確認頂けますでしょうか。
いかがでしょうか。細かいやりとりは割愛しましたが
初めてで手探りではありますが、自らで考えて調べを進め
物事の全体像をイメージし、結果までのプロセスを導いています。
最初のうちは、この考えた結果が正しいものではなくてもいいのです。
間違っていてもやり直せばいいのですから。
重要なのは意識して自分で考えて調べるということです。
あなたは、自立するという事に対してどう認識されていますか?
大半の人達は、一人暮らし=自立と認識されているのではないでしょうか。
未だに親元を離れずにニートになったり、親と離れて暮らしていても仕送りを受けたりと
経済的に親に依存している人達もいますので
そういったところでいうと、経済的には自立しています。
しかしあくまで経済的に自立しているだけですので
精神的に自立しているかと言えば全く別です。
精神的に自立とは人間関係の自立であって、他人に依存したり執着せずに
自分ひとりの力で考えて行動できる人のことを指します。
見た目は大人ですが、中身は子供という人は沢山いてますよね。
中身が子供であれば、そもそも考えて行動という意味では皆無です。
実際のところ、私の周りにも精神的に自立していない人は多いです。
日常の人間関係はほとんど仕事関係の人達ばかりですが
私の会社は、案件に対して実際に直接仕事をする事はなく管理する側となります。
よって、実際に客先で仕事をするのは私の会社のパートナー会社となります。
そのパートナー会社との案件の打ち合わせの時です。
打ち合わせも終わり、最終的にお互い確認し合っていた時です。
パートナー会社の担当者がこう言いました。
まあこれで内容は理解したけど、オレらは言われた通りの事をやってればいいし。
何かあれば〇〇会社さんとこに話いくやろし。りょーかい。ハハハ
その時私はこころのなかでこう思いました。
これはまさに思考停止の思想だなと
言い方は悪いかもしれませんが
こんな考えなので、いつまでも私の会社でしか仕事を取れないんだな。
なぜなら、完全に他人任せでありますから考える力もありませんし
そもそも考えようともしません。
何かあれば、案件の責任は元請である私の会社であり、担当の私で他ならないからです。
手を取り同じ目的で取り組んでいることで、こちらは100%でも相手側は50,60%・・・
私の日常では良くあることですが、本当に馬鹿らしくなりました。
私は、何事も中途半端なのが大嫌いな性分ですので
適当にするくらいならやらないほうがマシと思うほうです。
この会話の中で、当の本人は何気なくいつも通り発したことなのでしょうが
私にとっては、精神的に自立したいと思う気持ちがさらに加速しました。
手前味噌になりましたが、何事も他人任せや依存していると楽です。
しかし、自分で考える力や調べる力がないと
ふとした時に頼りにしているモノ=仕事やお金が
スッとなくなってしまうとどうなるでしょうか。
とても怖いと思いませんか。大手企業でも簡単に潰れてしまう時代です。
そんな時に自分で考える力や調べる力がないと
いざ、ご自身がそういった事になっても手段や方法を思いつくことは出来ません。
なぜなら、他人に頼り依存していた為、自分で考える力や調べる力がないからです。
最後になりましたが、こんな言葉があります。
過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。
大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。
by アインシュタイン
最後にまで読んで下さりありがとうございました。